花の会 [日常]
住んでいるのは戸建てではなく分譲マンション、いわゆる集合住宅です。
なので庭にあこがれいろいろ植えてみたいという希望がありましたが
叶わずベランダに果物の木を植えたり野菜を作ったりといろいろと
楽しんでいた時期がありました。
でもやはりベランダは限りがあって段々やらなくなり
当時の自治会長さんの承諾を得て共用の庭に持っていた果物の木を
移植しました。
当然、所有は放棄して世話だけを続けていました。
ゆずの木は実がたくさんなるとみんなで自由に取ってもらいました。
そんな植物の世話をするのが好きな人たちが自然に集まって
少しでもお花を植えて皆に楽しんでほしいよねとなって・・・
管理組合の承認のもとに自治会の中に「花の会」が作られました。
前の会長さんから今の会長さんに引き継がれとても緩やかにのんびりと
活動できる「花の会」で賛同する人が少し増えて自治会からの
助成金がふえていきました。そのお金は肥料や土、花の購入に使われ
段々きれいになっていくのを見るのは楽しいものですよね。
ただなんといっても集合住宅です。
庭は共有の庭、好きとはいえ勝手にいじるのは異論のある人たちも
いました。
それで決められた場所だけ「花の会」で管理できることに。
その場所は道路際にある場所で私たちの住む棟からは離れているために
少しずつ私も含めて遠い棟の人たちは参加がしにくくなって。
新しい会長さんが各棟にある花のプランターへの植え込みをきれいに
するのを見ていて離れていた私たちも参加するようになったのです。
毎月1回、「花の会」の作業がありますが各棟のプランターの世話をする
無理しない範囲でいいことになり、気持ちも楽に。
もともとはお花を植えて楽しみたい人、土いじりが好きな人たちです。
集まればいろいろとあぁしたいよね、こうやってみないと話は広がります。
月一の作業日は3時間ほど、草を刈ったりお水やりをしたりお互いに
無理ないようにと声掛けしながら作業を楽しんでいます。
とはいっても張り切っちゃいますね。
先月のことでした。
手持ちの木を庭に移した人が木が混みすぎて日が当たらず花が付かなかった
百日紅の木を植え替えたいと言い出しました。
それをするには女性だけでは大変です。
でも男性たちの協力を得ると必ず反対意見が出てやれないかもと
話し合って取り合えず、会長さんにはそうしたい旨を理解してもらい
でも立場もあるので私達だけでやりますと黙認してもらって・・・
やるっきゃないよねと女性4人でスコップをお借りして必死に百日紅の木を
掘り起こして移植したい場所にあったアジサイの木を別に植え替えたりと
とにかく掘り起こし作業は思っていた以上に時間がかかりましたね。
思い起こしてみるとこれらの木は以前私たちが目立たない奥に植えたもの。
思いのほか大変な作業でしたが黙々と4人で力を合わせて植え替えが終了。
さすがに病を抱えていたり全員が若いとは言えない女性たちです。
終わって疲れ切りましたが、やり終えてみると前より日当たりのいい場所に
植え替えてよかったねと自画自賛ですが喜び合いました。
その作業を知らない人たちにはどこが変わったかもわからないでしょう!!
なので苦情が出ませんように・・・
私達はきれいにして喜んでもらいたい、ただそれだけなのです。
大変でしたがやり終えて庭を見るたびに木にとってもよかったと納得しています。
来月は「花の会」の作業が最後になります。
新しい一年草を植え替える予定ですがいつもありがとうと声をかけて
もらうとほっとしますね。