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従妹のこと。

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親子のように年が離れているのですが従妹のことです。
綜合商社に長年勤め定年退職して数年たったころ大出血で入院、手術となり
それから生活が一変してしまいました。
旅行に買い物にと人生を謳歌し思うままに楽しんでいたのに・・・。
年頃は戦争真っ最中で結婚と言う機会がなく独身でした。
思うことはハキハキと主張するし嫌なことは絶対にしない。
ある意味こんな人生を送れるってうらやましいと思ってもいました。
結構裕福に暮らしていて周りにもいろいろと手助けして頼られる存在でした。
倒れた時、たった一人の姉がずっと付き添って面倒を見ていた最中に
その姉が病院で倒れそのまま入院、結果帰らぬ人となってしまいました。
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姉の家族は長い事「母が亡くなったのはおばちゃんのせい」と言葉にして
責任を感じた従妹は成人した息子、娘に様々な援助をしていました。
ずっとヘルパーさんの助けを借りながらも元気に過ごすつもりだったと思います。
それが80代中ごろだったでしょうか、風邪をひいて長引いたことで
お世話になっていたヘルパーさんが病院に連れて行きそのまま入院に。
私達夫婦は身内では一番家が近いのでちょくちょく訪問していました。
入院の時運悪く私が足の指を骨折していたので行くことが出来ませんでした。
不安に思った従妹は姉の死後、疎遠になっていた姉の子供に[電話]をして
来てもらったのです。
その時に通帳と印鑑を退院まで預けました。
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思いのほか入院が長引き主治医の判断で一人暮らしは不安なのでと入院が1か月になり
その間に少し認知症が出始めてしまったようです。
それでも退院時、会話も普通にでき自分の家に戻ってヘルパーさんの
協力を得て元の生活に戻れることに。
ところが次第に電話で愚痴を漏らすようになりました。
「〇〇が通帳と印鑑を返してくれない」と・・・
私から電話をすると甥っ子は「おばちゃんは認知症だからお金の管理が
出来ないので僕が預かっているのです」と言う言葉を私は信じるしかありません
ところがどうも色々とおかしいことがあるとヘルパーさんから知らせて
貰って私から甥っ子に返してあげてと頼むと甥っ子の返事はいつも
「おばちゃんは認知症だから返せません」と言うばかり。
それが数年後ヘルパーさんたちが動いて市役所に相談してくれました。
弁護士さんが介入ることになりそのまま「財産管理」をしてくれています。
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甥っ子による従妹のお金の使い方が問題になったようです。
本人の意思と市役所の人とヘルパー教会の人と弁護士さんの話し合いで決まりました。
弁護士さんが入ってくれたことですべてが安心して任せられるようになりました。
私の方にもその都度連絡をくれるので経過は見守ることが出来ていました。
従妹にとっても一番いい結果になってケアマネさんとの連携で上手く生活も
回っていたのです。
95歳と言う年齢このまま自宅でのんびり生活して大往生してくれると信じていました。
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コロナになってからは定期的に訪問していた私たち夫婦でしたが従妹が
ワクチン接種を嫌がり受けていないので訪問は控えていたのです。
ところが先日弁護士さんから[電話]
「実は〇〇さんが家で倒れて救急車で運ばれて入院になりましたが意識はあるようです」と。
その時は軽く考えていたのですが病院に出向いた弁護士さんから「腰椎骨折で手術が必要で
明日手術になります」と連絡が入りました。
病院に行っても面会できないので見守ってくださいとのこと。
弁護士さんも会えなかったそうです。
その後手術の経過を伺いました。
リハビリで歩く練習をしても本人は痛いと言って動いてくれないとの事。
このままでは家に戻ることは不可能と言うのが主治医の判断だそう。
とは言え病院にずっといられるわけではなさそうです。
そこで弁護士さんから私たちの近くの有料施設に入れるのはどうかと相談がありました。
「そうなればいつでも会いに行けるので助かります」と答えたのですがその後
ケアマネさんとの話し合いで介護保険を目いっぱい使って自宅で車椅子を使って
過ごすのが一番いいのではと話し合っていますとの事でした。
本人が最後まで心穏やかに過ごせるのが一番と周りで今色々模索している段階です。
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どうするのが一番いいのか・・・
相続人である甥っ子とは弁護士さんは連絡は取っていませんが
いざという時は甥っ子が相続人であることに変わりはないのです。
弁護士さんの立場としてもすべてを自分が決めていいものかと
いう気持ちですとおっしゃっていました。
私は相談には乗りますがやはり弁護士さん、ケアマネさんの
判断の結果を尊重するのがいいと思っています。
今の病院はもう退院するしかないので今後の方向を早く決めて
それが従妹にとっていい解決策となる事を願うばかりです。
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