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友逝く [雑感]

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14日に友人が逝去されました。
今日はお葬式で、ご近所に声をかけ揃って出席してきました。
この日がいつか来ることはわかっていました。
ついにという思いともう苦しまなくていいよねとの
思いで受け止めました。
昨年の暮れに病気が発覚。
それまでよく逢っていたのに中々出会うことが無くなり・・・
何かあったのだと予感があって、そんなある日打ち明けられました。
「すい臓がんでもう手当のしようがない」と病院から言われてしまったと。
私が手術を受けた病院でした。
その後どの病院も引き受けてくれず自宅で過ごしていると。
既にどうにもならないほどになっていることを本人も
しっかりと受け止めていました。
笑顔の素敵な友でいつも癒されていました。
突然のことに心が乱れて・・・
「あなたが泣いてどうするの」・・・「でもその気持ちは嬉しいよ」
私にできることは何だろうと季節の花々や食べられそうなものを届けたり
だんだん食欲もなくなりかかりつけの医院にも通えなくなって。
このままではあまりにも辛いと私のかかりつけ医に相談したら
私が見てあげますよとの言葉に急いで彼女の元に。
かかりつけ医は以前から訪問診療を続けている医師です。
そしたら息子さんが必至で探した訪問介護クリニックの自宅訪問診療を昨日から
受けられるようになったのだと聞いて少しホッとしました。
一日おきの訪問診療、最後の望みの丸山ワクチンの注射を受け痛みと戦いながらも
訪ねるとおしゃべりができて嬉しい、痛みも忘れられると・・・
気になりながらご近所の人たちには優しさから声をかけてもらうことが時に
心を傷つけられることもあるので誰にも話していないとの気持ちを尊重して
誰にも言えずに日々を過ごしていました。
桜の季節も迎えられて、奇跡が起こらないかと思いながら痩せていく友に
かける言葉も分からなくなって・・・
時に眠れないこともありました。
何とか奇跡が起きて欲しいとの願いも届かず数日前に息子さんが家に訪ねてきて
「母がお世話になりました」と泣きながら報告を受けました。
この住まいに越して来たのは40年前、最初は子供たちが仲良くなり少年野球や
バスケのコーチをしていた夫たちの交流があり家族での付き合いになりました。
キャンプに行ったり近くの観音崎に行ったり思い出がたくさんあります。
私の手術の時も何かと労わってもらいました。
お花を届けてもらったりフキノトウを見つけたと持ってきてくれたり
ハーブの花をよくいただいたり・・・
数週間前に「今までありがとう、この絵をもらってほしい」と絵画を頂きました。
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素敵なパンジーの花の絵です。
部屋に飾って見るたびに彼女を思っては心に棘が刺さったような気持ちで
過ごしていました。
「頑張ったね、本当にお疲れ様」
何よりも痛みから解放されたのだと思いたいです。
先に逝かれたご主人といつか私たちもそちらに行くので仲良く待っていてね
たくさんの思い出をありがとう!!
彼女にはお嫁に行った娘さんと同居する息子さんがいました。
二人とも力を合わせて病院通い、食事作り、ゴミ出しなどもお母さんを助けて
辛い思いを抱えながら本当に良く頑張っていました。
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